白く高貴な輝き
世界で最も純白に輝くと云われ、同時に透明感あふれるダイヤモンド。
深みのある七色の輝き
GIAでラウンドブリリアントカットのマスターストーンに採用されている。テリ感があり、鮮やかな印象を与える。
白く豊潤な輝き
「ラグジュアリーホワイト」と呼ばれる色が馨り立つような白く豊潤な輝きを持つ。
ダイヤモンドのカット技術を追求し続けて100年の歴史を超える世界三大カッターズブランド。
ダイヤモンドの正統派ブランド3社の、ダイヤモンドそのものの輝きを生み出す卓越した技術、業界に与えた歴史的偉業を一挙にまとめました。
オランダのアムステルダムで1854年に創業したロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドは、160年以上続く名門としてダイヤモンドの輝きと美しさを追求し続けるダイヤモンドジュエラーです。 1908年にカットを手掛けた世界最大のダイヤモンド原石『カリナン』は、今もなお英国王室の至宝としてロンドン塔の「ジュエル・ハウス」に展示され、その高貴な輝きは、訪れる世界中の人々を魅了しています。
ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドの3代目ジョセフ・アッシャーは分析やカットに長い時間をかけ、世界最大のダイヤモンド原石『カリナン』のカットを成功させ、オランダのユリアナ女王陛下より”ロイヤル”の称号を授けられました。
9つの大きなダイヤモンドと、複数の小さなダイヤモンドに姿をかえた『カリナン』のうち、もっとも大きなダイヤモンド『カリナンⅠ世』は英国王室の王笏に、次に大きなダイヤモンド『カリナンII世』は王冠に飾られています。
王笏や王冠は英国議会の開会式や国王の載冠式に用いられ、式典以外の時は英国王室の至宝として展示され、世界中の人々を魅了しています。
ダイヤモンドをカット・研磨する会社として長い歴史を刻んできたロイヤル・アッシャー社。『トリリアント・カット』や『スクエア・エメラルド・カット(ロイヤル・アッシャー・カット)』など、現在世界中で愛されているカットはロイヤル・アッシャー社が開発したものです。
「ダイヤモンドの持つ最大の輝きを導き出す」という信念のもと研究を進め、2000年に高い透明感と気品を備えたロイヤル・アッシャー・カットを開発。直線的なラインが生み出すシャープなフォルムはダイヤモンドが本来持つ澄み切った光を放ち世界中を驚かせました。
2015年には74面体からなる理想的なロイヤル・アッシャー・ブリリアントカットの特許を取得。伝統的なラウンドブリリアントカットに16面のファセットを加えることで「深遠でありながら強い輝き」を実現しました。
ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドは様々なカットを世に送り出すことによってダイヤモンド業界を160年以上牽引し、世界三大カッターズブランドとして無数の作品と知恵を築いてきました。ロイヤル・アッシャー社の研ぎ澄まされた気品あふれるダイヤモンドは世界中の王室からも称賛されています。
1903年に創業したラザールダイヤモンドは完璧な美しさを求め、世界で初めて実現させた理想的なカット『アイディアルメイク』を完成させました。
伝説のダイヤモンドカッターが生み出した至高の輝きはThe World’s Most Beautiful
Diamond®=“世界で最も美しいダイヤモンド”と称され、世界三大カッターズブランドとして1世紀を超えた現在も世界中で愛されています。
ラザールダイヤモンドの創業者、ラザール
・キャプランの名声を決定的にしたのは、726カラットもの巨大原石『ヨンカーダイヤモンド』のカッティングでした。宝石商として有名なハリー・ウィンストンは、手に入れた『ヨンカーダイヤモンド』のカットをラザール・キャプランに任せることにしたのです。
『ヨンカーダイヤモンド』は、これまで発見されたダイヤモンド原石としては、世界で2番目の大きさを持つ、非常に貴重な原石でした。
また、わずかなミスでも粉々になってしまうだろうといわれ、そのカットは保険会社が加入を拒否するほど難しいとされるものでした。そのようなプレッシャーの中で、1年もの歳月をかけ綿密に計画を立て、ラザール・キャプランは見事にカットを成功させました。
この偉業によって、ラザール・キャプランは更なる名声を得ることとなり、世界三大カッターズブランドとして世界中から称賛されるまでになりました。
当時ジュエラーのほとんどは自分自身の勘と経験だけを頼りに、鑑別やグレーディングを行っていました。
そのような中、アメリカに宝石学の世界的教育機関であるGIAが設立されます。
GIAの設立によって、現在国際的に認められているダイヤモンドグレーディングとその品質表示方法として「4C」が誕生します。現在のダイヤモンドの世界基準であるこの4Cの基礎を作ったのがラザール・キャプランです。
GIAのカラーグレーディングに使用されるマスターストーンはラザールダイヤモンドのルースが採用されており、ラザールダイヤモンドはダイヤモンド業界の世界的権威となっています。
1931年、ラザールダイヤモンドは理想的なカットの『アイディアルメイク』を確立させ、カットの定義をすべて数値化し、ダイヤモンド評価基準の一つとして取り入れました。これが世界中のダイヤモンド業界の評価基準を大きく変え、現在のダイヤモンドグレーディングに大きな影響を与えています。
世界のダイヤモンド業界に燦然と輝く歴史をもつラザールダイヤモンドはThe World’s Most Beautiful Diamond®=“世界で最も美しいダイヤモンド”と称されています。世界三大カッターズブランドの中でも他と一線を画する独特な七色の輝きを放ち続けています。
1890年に創業し現在イギリスのロンドンでその系譜を受け継ぐモニッケンダム。
イギリスを代表するダイヤモンドブランドとして名を馳せ、故エリザベス女王陛下に贈られたダイヤモンドのカットを手掛けるに至り、その気品溢れる美しさは世界中から称賛の的になりました。
2009年にはその稀少性から世界中の注目を浴びていたブルーダイヤモンドを、モニッケンダムの逸出した技術でカットし当時の史上最高額で落札されました。
モニッケンダム社初代のルイ・モニッケンダムは当時のダイヤモンド流通の中心地オランダのアムステルダムで、卓越した技術を身につけたマスターカッターとして認められていました。のちに世界三大カッターズブランドとなる歴史はここから始まりました。
アムステルダムでモニッケンダム社の技術は高く評価されましたが、時代は第一次世界大戦へと突入。1914年にルイ・モニッケンダムはイギリスへの移住を決意します。
2代目のアルバート・モニッケンダムは、ルイのダイヤモンドに対する想いを受け継ぎ、常にカッティング技術の向上に努めます。優秀なカッターを育て続ける中で、美しいダイヤモンドを創るにふさわしい設備の工場を新築。アルバートの専門的な技術は、世界のダイヤモンド業界で高く評価されていきました。
1929年、CSO(中央販売機構)をロンドンに設立したデビアス。
今もなお世界中のダイヤモンド流通に大きな影響を与えるデビアス社の原石を入手した最初の顧客がアルバートでした。上質な原石を見極め、その原石に命を与えるようにカッティングしたダイヤモンドは、世界の名門ジュエラーへ提供されるようになりました。
1938年、モニッケンダムが世界で初めて、ダイヤモンドのカラーとクラリティの品質を表示する格付けシステムを考案しました。カラーはアルファベット「A」から始まり、クラリティは数字の「1」から格付けしていました。
現在のダイヤモンドのグレーディング基準「4C」を確立したGIA(米国宝石学会)が、カラー評価を「D」から始めたのは、先んじて考案していた世界三大カッターズブランドであるモニッケンダムの「A」から始まるグレーディングに敬意を表してのこと、といわれています。
ダイヤモンドのガードル(外周)部分を磨き上げる技術『サークルオブラスター』の開発もモニッケンダム社によるものです。現在では世界中のダイヤモンドブランドのカッティングに取り入れられています。
『サークルオブラスター』とは、ダイヤモンドのガードル部分をファセットなしで磨きあげる技術です。サークル状に磨き上げられたガードルが美しい光の輪になって輝くことから名付けられたこの技法は、当時まだその発想すらない時代に、世界に先駆けてモニッケンダムが初めて開発した技術です。
原石の個性を最大限に生かし最高の輝きを作り出すモニッケンダムのダイヤモンドは、時代を超越し世界中の人々の心を惹きつけてやみません。世界三大カッターズブランドの一角を担うモニッケンダムの歴史はこれからも続きます。