ダイヤモンドの価値を決める評価基準のことです。カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カット(Cut)の四つの項目から成り立ち、これらを総合的に判断することで価値が決まります。各項目の頭文字がCから始まるため、4つのC=4Cと呼ばれています。この4Cは世界で最も権威あるダイヤモンドの鑑定機関GIAによって生み出され、今ではダイヤモンドの品質を評価する普遍的な方法として国際的に用いられています。この4Cの基準が誕生したことにより、ダイヤモンドの品質が世界共通で表現できるようになり、ダイヤモンドを正しい知識を持って購入できるようになりました。
ダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラット=0.2グラムです。ダイヤモンドの原石は大きいほど価値が上がり、さらにそこから研磨やカットなどが施されるため、カラット数が大きくなればなるほど希少性も高くなります。カラットという言葉の語源は、その昔地中海沿岸で宝石の重さを量るのに「イナゴ豆(キャルブ)」という豆を用いていたことに由来します。1800年代終わりからカラットの実重量を世界的に統一しようという動きが起こり、1907年に1カラット=0.2グラムという現在の基準が国際的に承認されました。また、1カラット=100ポイントで表現されることもあります。(1カラットの半分、0.5カラットは50ポイントとなります。)
ダイヤモンドの黄色味の度合いをDからZまでの23段階で表します。完全無色のDからZに進むにつれて徐々に黄色味が濃くなり評価が下がります。一般的に無色なダイヤモンドが最も価値があり、何の混じりけもない水のように色がありません。しかし、Z以上の天然の濃い色がついているものは大変珍しいためファンシーダイヤモンドと呼ばれ再び価値は高くなります。カラーグレーディングは、カットされたダイヤモンドの上部のテーブル面を下にした状態で、適切な照明と精密な観察条件下のもとでマスターストーンと比較することにより判断されます。DからZまでのカラー表記が一般的になる以前は、A・B・C、アラビヤ数字(1、2、3)、ローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)など様々な表し方がありました。そのため4Cの生みの親であるGIAは、それまでとは全く異なったカラー表記を作成しようと考え、Dから始まる現在の表記を作成したのです。
内包物(インクルージョン)やキズなどの外部の特徴(ブレミッシュ)をダイヤモンドの透明度として、6つのカテゴリー・11段階で表します。特徴の数、大きさ、場所などを10倍の倍率で見て判断します。クラリティ評価の対象となる内包物の大きさは、最も小さいもので5ミクロン(0.005ミリ)程ですが、これほどの小さな特徴であっても多くなればなるほど、ダイヤモンドに光が入りづらくなるため透明度は下がります。ダイヤモンドは、炭素が地球の奥深くで強烈な熱と圧力によって結晶化してできるため、このような特徴が生まれます。そのため全く不純物のないダイヤモンドはありません。
ダイヤモンドの輝きを左右する最も重要な項目がカットです。唯一人間の手が加えられる部分でもあります。
ダイヤモンドのプロポーション(バランス)、ポリッシュ(研磨状態)、シンメトリー(対称性)によって評価されます。
ダイヤモンドの輝きを左右する最も重要な項目がカットです。唯一人間の手が加えられる部分でもあります。
ダイヤモンドのプロポーション(バランス)、ポリッシュ(研磨状態)、シンメトリー(対称性)によって評価されます。